映画「スティーブジョブズ」
24歳の私に取って最初のアップル製品はiPodでした。
あの時はケースを付けなかったせいで裏面がボロボロになりながら使った記憶があるけど、それでも生身のiPodが「カッコいいなあ」と、それこそ「クール」だなと思っていました。
それ以来、iphone、iPadを出るたびに買い直し、appleTVも使い、国試合格祝いはiMacだった私にとってこの映画は楽しみでした。
本題に戻りますが、スティーブジョブズの伝記になる今回の映画。ジョブズの誕生の辺りや、iphone発売後のappleについてはほとんど描かれていないザックリとした構成になっています。これだけを見ると、ジョブズすごい!よりもジョブズひどい!の方が強くなるかもしれないのでウォルターアイザックソンが書いた伝記本を読んだ方が良いかもしれません。ただ実際活字で読むより、映像で見た方が、ジョブズのしてる事って結構横暴だなあという印象を受けました。
この映画から自分が感じたことは、
ジョブズは今を生きている。
ということです。
日本では過去の威光に対価を払い続けたり、敬意を払うことは当たり前ですね。それを怠ると失礼な人と決めつけられたりされます。
その点ジョブズは今何をしているかに焦点を当てています。サンコストバイアスのしがらみに囚われずに、創業の立ち上げに関わった人を、今大したことをしてないからクビに出来る人は日本ではなかなかいないでしょう(そんな日本にもグローバリズムの波が来てるので一概には言えませんが...)
自分の今を常に評価してもらえるような生き方をしていきたいと感じることができたのでとても良かったです。
ただこの映画自体の構成についてはとてもつまらなく、先に述べたジョブズすごい&ひどいしか分からず、どのような人生を語ることはできていません。時間が足らないのは分かりますが、例えばエピソード毎に顛末を文字で表示させてくれればこの後どうなったかがわかると思います。
映画としてはイマイチでしたが、アシュトンカッチャーの演技は良かったので良いとしましょう。